『真心が届く〜僕とスターのオフィス・ラブ?!〜』(진심이닿다)個人レポ

この作品は2019年2月にtvNで放送されたもので、スタジオドラゴン、tvNというだけで期待値は爆上がりだったのだがまあ期待通りにハマってしまった。

日本での配信はMnetとかスカパーだけで加入していないので新作だがあまりの見たさにTUTAYAのDVDレンタルを利用した。

 

 

主役の二人を演じている二人は言わずと知れた『トッケビ』の死神とサニーのカップルでそのために見たところも正直あるが、当たり前ではあるが同じビジュアルの二人でも違う作品、違う人物であるので拍子抜けするほど『トッケビ』がチラつかずにこの作品に没入できた。

とはいえ『トッケビ』の死神とサニーは転生後に刑事と女優で出会うし、その二人の関係をこの作品から想像するには楽しいように思う。ただ全く被りはしなかった。

そのくらい違う人としてカメラの前にいた。ひとえに二人の演技力の賜物であるし、他にも韓国の俳優さんの多くは本当にビジュアルとかセット以上に「違う人」として「そこに居る」人が多いように思う。

 

 

 

この作品は「僕とスターのオフィス・ラブ?!」といったような脳内お花畑的な邦題副題がついているがもちろんこんな浮ついた話ではなく、邦題激ダサ問題の被害者と言って間違いない。

韓国語の題名は『진심이닿다(ジンシミタッタ)』で暖かな感じがするし法律事務所が舞台ということもあってポスターもシックな色合いのものなのにそれに比べてTUTAYAのDVDの表紙はピンク〜キラキラ〜でまた辟易した。とはいえ作品自体はとても大好きなのでまず作品の紹介をしようと思う。

 

 

以下あらすじ

 

 

 

 

世界の女神とも呼ばれ一世を風靡した女優オ・ユンソ(本名オ・ジンシム/演ユ・インナ)は『愛は傷つくもの』という作品に出演するため、法律事務所で秘書として3ヶ月間役作りのために働くことになる。そこで出会ったのはクォン・ジョンロク(イ・ドンウク)という無愛想な弁護士で最初はお互いを敬遠していたがだんだんとお互いを知るうちに惹かれあっていく。

 

 

 

といった内容である。

 

以下よきポイント紹介に入る。

 

 

 

①王道韓国ドラマの話の構成

 

オ・ユンソの麻薬疑惑事件、ドラマ現場、クォン・ジョンロクの担当する事件、大学時代の友人である検事たち、また法律事務所Alwaysの賑やかな面々と見所、話の柱はたくさんあり、まさしく王道韓国ドラマだった。

ただ、事件を明らかにする過程だとかがかなりライトでさらっとしていたのでいつまでも追ってくる敵が好き、という人にはあまり向かないかもしれない。

私は個人的にこういった難しい問題をいつまでも抱えながら、視聴者をドギマギさせながらもイチャイチャシーンに入るのがかなり気が散って苦手なので、ライトな話の展開はだいぶ好きだった。この作品全体に言えることだがどちらかといえば人間関係に重点が置かれている話であるように思う。

そして王道ラブコメ!!なので笑える要素も多く最初『太陽の末裔』のパロディから始まったのは死ぬほど笑ったので少なくともまずは『太陽の末裔』から視聴することを勧める。

 

 

 

②ユ・インナの演技が可愛い!!

 

単なる所感ではあるが、普通にユ・インナの天真爛漫な演技が本当に良かった。ありえないほど可愛いし「恋」という感じのビジュアル。それでも彼女の精神的な成長に伴って最初の物知らずな感じからしっかりと自分の足で立てるようになっていく感じも含めて愛おしい、と思わせる演技だった。

 

 

 

③ちゃんと仕事するオフィスラブ

 

二人の関係は最初対立から始まり、そこからいきなり恋愛関係に発展するのではなくまず仕事としての信頼関係から恋愛関係に発展する感じがとても良い。

仕事でもプライベートでもよき「パートナー」として描かれているのがとても良く、オフィスラブ、といっても仕事はちゃんとするスタイルなのが好感が持てた。仕事しないでイチャイチャしていると個人的に不安になってしまうし仕事しろや・・となってしまうので・・・

 

 

 

最後に、『真心が届く』はまず韓国の題名もダサくね??と思わなくもないがオ・ユンソの本名が「ジンシム(韓国語で真心、本心)」という設定だと知ったらもうこの作品はこの題名以外つかない。最後の方に予想通り「ジンシム」を利用した甘いセリフも出てきてとても満足だった。

 

 

 

 

全体的に主役二人のイチャイチャが中心ではあるので好みは別れるかもしれないが期待以上に、というと失礼だが話の停滞するところが見当たらず二人のイチャイチャだけでなく作品として普通に完成度の高い作品であると思った。